FBA(フルフィルメント by Amazon)を使ううえで、必ず理解しておきたいのが手数料です。「思ったより利益が残らない」という失敗のほとんどは、手数料の計算不足が原因です。

この記事では、FBAに関わる手数料の種類と計算の考え方、そして手数料負けを防ぐコツを解説します。(FBAの仕組みから知りたい方はFBAとは?の解説記事をどうぞ)

FBAに関わる手数料は大きく3つ

Amazonで販売するときの手数料は、大きく次の3つに分かれます。

手数料いつかかる?内容
販売手数料商品が売れたとき売れた価格の数%〜15%程度。商品カテゴリごとに率が決まっている
配送代行手数料商品が売れたときAmazonが梱包・発送してくれる代金。商品のサイズ・重さで決まる
在庫保管手数料倉庫に置いている間商品の大きさ×置いた日数で毎月かかる。長期間売れないと追加の手数料も

このうち販売手数料は、FBAを使わない自己発送でもかかります。FBAならではの費用は「配送代行手数料」と「在庫保管手数料」の2つです。

※手数料の具体的な金額・率は、Amazonが改定することがあります。最新の金額は必ずセラーセントラルの料金シミュレーター(FBA料金シミュレーター)で確認してください。

① 販売手数料:売れた価格の数%〜15%程度

商品が売れたとき、売れた価格に対して一定の率でかかる手数料です。率は商品カテゴリによって違います。本・CD・DVDなどのメディア商品には、販売手数料とは別に1点ごとの固定手数料(カテゴリ成約料)もかかります。

② 配送代行手数料:サイズと重さで決まる

Amazonが注文の受付・梱包・発送・お客様対応までやってくれる代金です。1点売れるごとにかかります。金額は商品の「サイズ区分」と「重さ」で決まります。小型・軽量なら数百円程度、大型になるほど高くなります。

ここで大事なのは、低単価の商品ほど手数料の割合が重くなることです。たとえば500円で売れた商品の配送代行手数料が400円なら、ほとんど利益は残りません。これがいわゆる「手数料負け」です。

③ 在庫保管手数料:置いた分だけ毎月かかる

Amazonの倉庫に商品を置いているあいだ、商品の大きさ(体積)に応じて毎月かかります。小さい商品なら1点あたり月数円〜数十円程度の感覚ですが、大型商品や大量在庫では無視できない金額になります。

さらに注意したいのが長期在庫追加手数料です。長期間(目安として1年近く)売れずに残っている在庫には、通常の保管手数料に加えて追加の手数料がかかります。「売れない在庫を放置しない」ことが大切です。

利益の計算式:見るべきはこれだけ

FBAでの1点あたりの利益は、次の式で計算できます。

  • 利益 = 売値 −(仕入れ値 + 販売手数料 + 配送代行手数料 + 保管手数料 + 納品の送料)

仕入れの前にこの計算をするクセをつけるだけで、赤字仕入れはほぼ防げます。計算にはAmazon公式の「FBA料金シミュレーター」が便利です。商品を検索して売値を入れるだけで、手数料と利益を自動計算してくれます。

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手数料負けを防ぐ3つのコツ

  • 低単価商品はFBAに入れない:目安として、売値1,000円を下回る商品は手数料負けしやすくなります。自己発送との使い分けを検討しましょう
  • 回転の遅い商品を送りすぎない:保管手数料は「置いた日数」で増えます。売れるペースに合わせて納品するのが基本です
  • 大型商品は特に慎重に:配送代行手数料も保管手数料もサイズで決まるため、大型商品は手数料が跳ね上がります。仕入れ前のシミュレーションが必須です

手数料は「かかるもの」として仕入れで勝つ

作業を外注して仕入れに集中するパスにゃんと、売上アップを示す上向きの棒グラフのイラスト

手数料を惜しんで自己発送にすると、今度は梱包・発送の作業時間が増えます。その時間を仕入れに使えていれば得られたはずの利益(機会損失)も、立派なコストです。物販の利益は仕入れで決まります(仕入れの重要性の記事へ)。

手数料は「Amazonに作業を外注する費用」と考えて、浮いた時間で仕入れ量を増やす。これがFBAを使いこなす人の考え方です。さらに納品作業まで外注すれば、販売者の仕事は本当に仕入れだけになります(納品の手順と手間はFBA納品のやり方の記事で解説しています)。

まとめ

FBAの手数料は「販売手数料」「配送代行手数料」「在庫保管手数料」の3つ。仕入れ前にFBA料金シミュレーターで利益を計算すれば、手数料負けは防げます。手数料は売るための投資と割り切り、時間を仕入れに集中させるのが、FBAで利益を伸ばす近道です。